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9月14日〜16日フランスのエビアンリゾートゴルフクラブで開催されましたエビアンチャンピオンシップジュニアカップについての大会レポートをお届けします。
派遣選手
小木野太優(豊中第十四中2年)
- 2015スプリングジュニアゴルフチャンピオンシップ 12歳〜14歳の部 2位
三田 真弘(立川第五中3年)
- 2015スプリングジュニアゴルフチャンピオンシップ 12歳〜14歳の部 5位タイ
西郷 真央(麗澤中2年)
- 2015スプリングジュニアゴルフチャンピオンシップ 12歳〜14歳の部 6位
橋 幸(埼玉栄中2年)
- 2015スプリングジュニアゴルフチャンピオンシップ 12歳〜14歳の部 4位タイ
大会スコア
団体戦スコア
順位 | 国名 | トータルスコア |
---|---|---|
1位 | 韓国 | 418 |
2位 | アメリカ | 420 |
3位 | 日本 | 429 |
男子スコア
順位 | 名前 | 国名 | 1日目 | 2日目 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|
12位 | 三田 真弘 | 日本 | 69 | 71 | 140 |
2位 | Tom GUEANT | フランス | 73 | 71 | 144 |
3位 | Charles LARCELET | フランス | 72 | 72 | 144 |
7位 | 小木野太優 | 日本 | 73 | 73 | 146 |
女子スコア
順位 | 名前 | 国名 | 1日目 | 2日目 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|
1位 | Haeran RYU | 日本 | 67 | 65 | 132 |
2位 | Mohan DU | 中国 | 72 | 68 | 140 |
3位 | Amanda LINNER | アメリカ | 72 | 70 | 142 |
20位 | 西郷 真央 | 日本 | 74 | 80 | 154 |
25位 | 橋 幸 | 日本 | 82 | 77 | 159 |
大会詳細
女子メジャートーナメントと同じ舞台で行なわれる世界対抗戦
2007年から始まったエビアンチャンピオンシップジュニアカップは今年で9回目を迎えた。LPGAメジャー大会のエビアンチャンピオンシップが終わった翌日に練習ラウンドを行ない、その翌日から2日間にわたり18カ国による国別対抗戦と個人戦を争う。総距離こそ短いがグリーンのアンジュレーションは日本では経験できないうねりがある。砲台グリーンがほとんどでパッティングとアプローチがスコアに直結する。ラフも洋芝で深く女子は出すのがやっと。こういうタフなコースを女子のトッププロの熱戦の後に同じセッティングで回る。各国のジュニアにとって、実力を試せるまたとない機会だ。日本チームは2007年中里光之介、川村昌弘、青木瀬令奈、岡村咲の4選手が活躍し初代チャンピオンに輝いた。それ以来の団体戦優勝を狙う。個人戦の優勝も2007年の川村、2009年の橋恵、昨年の石井理緒に続けるか期待がかかる(タイの順位はマッチングで決定)。
日本選手は橋、西郷の女子2人が海外試合は初めて。表情に期待と不安が入り混じる。小木野、三田の男子2人は海外試合の経験があり、リラックスしているように見えた。特に三田は1月にAJGAプエルトリコジュニアオープンで悔しい思いをしているだけに、今大会にかける思いは強い。「優勝するために来ました」と心強い言葉を口にしていた。
練習日は朝から天候が不安定。昼までは何とかもったが、スタート時間になると雨がパラついてきた。その後雨は強まり、雷鳴もとどろくなど天候が悪化。大雨と雷で5ホール回ったところでクローズとなった。練習ラウンド後夕食会で各チームの紹介が行われ、大会の緊張感が高まってきた。
1日目 首位発進、ロケットスタート!
1日目、日本チームの先陣を切ったのは西郷。1番パー、2番打ち下ろしのパー3を3mにつけ見事バーディーと幸先の良いスタート。パッティングの調子も良く「イーブン以下で回れると思った」が洋芝の粘っこいラフに苦戦、3パットも絡み6番ボギー、9番から4連続ボギー、16番池越えのパー3でかろうじて池を逃れるもボギーと苦しい展開。7、13番バーディーで盛り返し、18番短いパー5を3mにつけるもイーグルパットを外しバーディーで74、14位とした。2番手は小木野。練習場からショットの調子が悪く、1、2番とも20mのパッティングが残ったが何とか2パットのパーで切り抜ける。3番は5mのバーディーパットを3パットしボギー。5番右バンカーから見事カップインでバーディーも6番ボギーと苦しむ。その後も出入りの激しいゴルフだったが「パー5でバーディーを3つ取れて助かった」と73で9位につけた。
3番手は橋。この日は終始パッティングに悩まされる。1mのパットがことごとく入らず上がり4ホールで6つ叩いた。バーディーは7、13番パー5での2つだけ。結局82の26位とがっくり肩を落とす結果となった。
4番手は三田。スタート前「全ホール練ランできてないのは不安だけど、OBに気をつければアンダーは出せる」と自信をにじませた。3番までパー、4番では右にプッシュしOBでダボとするが、7番からはプレーが豹変。9、11、13、15番と次々とバーディーパットを沈め一気に3アンダーとする。16番パー3でグリーン奥のラフからアプローチをミスしボギーも、18番パー5で7mのミドルパットをねじ込み69。男子の部で2位に1打差のトップに立った。
団体戦は1日目を終え三田の69、小木野の73、西郷の74が採用されトータル216。4連覇を狙う2位のアメリカに1打差をつけ、首位スタートとなった。
三田 2位に4打差! 有言実行の圧勝劇
1番手の橋。前日のパッティングを少しでも改善して順位を上げたい。4番で50pにつけバーディーと出だしは好調だった。しかし6番でボギーの後またも不調の波にのまれ、9番では50pを外すなど5ボギー。前日よりスコアを伸ばすも77。トータル159で25位。2番手は西郷。「アンダーを出してチームに貢献します」とスタートしたが、1番でティーショットを右のバンカーに入れ、4オン3パットのトリプルとしてしまう。「トリを打って自分のリズムを見失った」と3パットの連続で6番を終わり何と8オーバー。その後イーグルパットに3度つけるも、3パットのパーと歯がゆいゴルフ。15番で警戒していたラフにつかまりボギーで9オーバー。最終18番で4mにつけたイーグルパットも右にはずれこの日初めてのバーディーで80。トータル154で20位と順位を大きく落とした。
3番手は小木野。2、3、4番連続ボギーで暗雲がたちこめる。7番で左バンカーから1mにつけバーディーでしのぐも、ショットの乱れから8、10、11番ボギーと5オーバーに。万事休すかと思われたが、13番パー5でバーディーを奪うと14番で3mを決め連続バーディーで波に乗る。15番では速い下りの2mをねじ込みガッツポーズが飛び出した。17番も2打目を1mにつけるスーパーショットで1オーバーに戻しフィニッシュ。トータル146で順位を7位に上げた。
4番手はトップに立つ三田。「1打差だけど緊張はしていない。短いパー5が5つあるのでそこでバーディーを取れば大丈夫」と気負いはない。しかし、1番で左OBを嫌がりボギー。2位のスペインのデイビッド・プイグに並ばれる。4番でバンカーにつかまりボギーとするもデイビッドもボギーで同点のまま。ここからデイビッドが自滅していくのを尻目に、7、9番のパー5でバーディーを奪い差を広げていく。13、14、15番で3連続バーディーを決め独走態勢を築いた。16番パー3でショートしダボを叩くもリードを保ったまま71でホールアウト。
男子で唯一両日ともにアンダーをマーク、140で2位に4打差をつけた完全優勝となった。優勝が決まって各国の選手がお祝いの言葉をかけに来ていたのが、その圧倒的な強さを物語っていた。
ハエラン・リュー(韓国)8打差で女子個人の部独走V
女子の部は、ハエラン・リューが67・65のトータル132、2位に8打差をつける圧巻の成績で女子個人で優勝。団体戦でも韓国チームを優勝に導いた。団体戦は韓国が圧勝、日本チームは3位に
団体戦で優勝したのは2日間トータル428の韓国チーム。2位のアメリカチームに7打差をつける圧勝だった。日本チームは、は橋の77、小木野の73、三田の71が採用され2日間トータル437。1日目にトップのトップから、女子選手の不調が響き3位と順位を下げた。小木野選手のコメント
今年は海外試合に出場するのが目標だったので達成でき自信がついた。エビアンで自分の力が出せるよう、他の試合でもつねに冷静なプレーを心掛けました。結果には満足していませんが最終日の上がり6ホールで4バーディー取れたのは良かった。
三田選手のコメント
この夏は成績がまったく出ず、自信はなかったけど目標だった優勝ができてうれしい。最終日、一緒に回っていた選手との差が開いたけど最後まで集中を切らさず、自分のプレーができた。気持ちを楽にして回れたので優勝することができたと思います。
西郷選手のコメント
スプリングの最終日ギリギリ2人目でエビアンに行けると知りうれしかった。エビアンに来てショットは練習の成果が出たけどパッティングはまだまだと思い知らされた。各国選手と英語でコミュニケーションを取るのはとても楽しかった。
橋選手のコメント
海外試合は初めてだったのでたくさん練習しました。エビアンのコースはフェアウェイも狭くラフも深い。グリーンも必ずこぶが2つ3つあり日本との違いに戸惑いました。次に海外試合に出るときはそんなコースにも対応できる選手になりたい。