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大会詳細
第6回Hondaインターナショナルジュニアゴルフチャンピオンシップ(特別協賛:本田技研工業株式会社、協賛:ブリヂストンスポーツ株式会社)は10月24日〜26日の3日間にわたり、茨城県神栖市のワイルドダックカントリークラブ(男子6,977ヤード・パー71、女子6,201ヤード・パー72)で開催された。
本大会は、12歳〜18歳の男女トップジュニアが団体戦と個人戦を競い合う国際招待試合。迎えて第6回の今年はイングランド、アメリカ、韓国、日本の4カ国計154名の選手が熱戦を繰り広げた。1チーム4人のうち上位3人の合計ストロークで順位が決定される団体戦男子は強豪イングランド、韓国の激しい優勝争いとなったが、イングランドが1日目トップの韓国に4打差をつける逆転Vで昨年に続き2連勝。2位韓国、3位にアメリカ、日本は4位に敗退した。また、1チーム3人のうち上位2人の合計ストロークで競い合う団体戦女子は、トップクラスの選手を揃えた韓国が2位のアメリカに24打差をつける圧勝で大会3連覇を飾り、日本は3位と男女とも完敗に終わった。
注目の個人戦男子は、強豪イングランド選手と韓国人選手を中心に、3日間とも熱い戦いが展開された。激しい風雨に祟られた1日目、韓国のイ・サンヒが安定したショットと正確なアプローチからイーブンの71をマークしてトップに立つ。2打差でイングランドのトム・ルイスと日本の中里光之介(杉並学院高1年)、3打差でアメリカのブランドン・ハギー、イングランドのアダム・カーソン、日本の時松源藏(那珂川北中3年)らがこれを追う。
2日目、前日の雨は上ったものの、時おり利根川から吹き上げてくる烈風が選手たちを悩ませる。リンクス特有の風には慣れているイングランドの選手たちも「あまり経験したことがない」と嘆くほどの激しい風だ。しかし、日ごろの猛練習で鍛えられた選手たちは巧にその風を読み、じわじわとスコアを伸ばしていく。前評判では有力なV候補の一人、イングランドのジョナサン・ベルが3アンダー68の快スコアを叩き出せば、日本の森杉大地(郡山南中3年)も負けじと2アンダー69をマークし虎視眈々と上位を窺がう。だが、トップを走る韓国のイは、前半スコアメイクに苦しむ場面も見られたが耐えてこの日もイーブンでトップを堅持。追撃陣とのスコア差は縮まらない。
3日目の最終ラウンドは、時松、森杉はじめ代表選手の中里、梅山知宏(作新学院高2年)ら日本人選手の追い上げに期待が掛かる。だが、日本勢は梅山がイーブンで通算スコアを上げたのみ。注目の優勝争いはトップのイ・サンヒとイ・デハンの韓国勢2人とトム・ルイス、クリス・ルロイドのイングランド勢2人の上位4人に絞られたが、結局、通算でただ一人1アンダー212のスコアで逃げ切り優勝した。日本人選手では大健闘の時松が7位タイ、森杉と梅山が9位タイに入賞した。
個人戦女子の部は、1日目、トップに躍り出たのは前半35、後半も堅実に37とイーブンに纏めた酒井美紀(東日国大昌平高2年)。1打差でホ・ユンギョンとチョン・ヨンジュ、以下、ヤン・ジェユン、ダニエル・カン、小楠梨沙(福井工大福井高2年)、青木瀬令奈(前橋商業高1年)、日本代表選手の岡村咲(高知中央高1年)らが追いかける。
2日目。トップでスタートした酒井は前半そつなくイーブンに纏めたものの、後半は3オーバーの39とスコアを崩し、代わって猛チャージをかけてきた韓国勢3人に逆転される。最も勢いを感じさせたのは1日目こそ76と出遅れたもののこの日4アンダー68をマークしてトップのホに1打差まで肉薄したヤン・ジェユンだ。そのヤンが3日目前半33の快スコアをマークしてホを逆転。後半も堅実にイーブンに纏めたヤン・ジェユンが通算3アンダーの213で見事逆転優勝を飾った。日本勢では酒井が4位と大健闘、小楠が6位、岡村が7位、青木が8位タイに入賞した。
男子団体優勝国:イギリス
2007年サー・ヘンリー・クーパー・ジュニアマスターズなどに優勝、イングランドジュニアのレベルをさらに上げたというトム・ルイスを中心に、2007年アンダーシックスティーン・チャンピオンシップ優勝のアダム・カーソン、2008年サー・ヘンリー・クーパー・ジュニアマスターズほか数々の優勝歴を誇るジョナサン・ベル、2008年アーニー・エルス・ワールドジュニアチャンピオンシップ優勝のクリス・ルロイドといずれも強豪選手を揃え、本大会2連覇に燃えるイングランド男子チーム。1日目こそ「本国でもあまり経験したことのないくらいの激しい風雨」(クリス・ルロイド)の影響でスコアメイクに苦しみ首位韓国に3打差をつけられたものの、天候が回復した2日目は俄然本領を発揮。ジョナサン・ベルが3アンダー68の快スコアを叩き出せばクリス・ルロイドも1アンダー70、主軸のトム・ルイスもイーブンで回り、逆に韓国に通算で1打差をつけ首位を奪回。最終ラウンドの3日目は、必死に追い上げる韓国勢との一騎打ちに。韓国勢の中では個人戦トップのイ・サンヒが安定したドライバーと正確で鋭いアプローチショットで前半戦イーブンの35をマークし、イと力量互角のハン・チャンウォンほかの3選手もイングランドチームに揺さぶりを掛けてくる。優勝争いは最後の最後まで予断を許さぬ激戦となったが、イングランドチームは前半戦3アンダー32をマークしたクリス・ルロイドと2アンダー33で回ったトム・ルイスの健闘が光る。2日目の貯金も効いて、終わってみれば韓国に4打差をつけ見事2年連続優勝に輝いた。
- テリー・ケイシー監督
1日目は悪天候を考えて守るゴルフに徹したのがよかった。天候が回復した2日目は逆に、良いスコアを出さねばという緊張感もあって前半1オーバー、後半でイーブンに戻せた。3日目の最終ラウンドは勝ちを意識しプレッシャーもあったが、何とか優勝できて嬉しい。海外試合は今回初めての経験だったが、日本人選手がフレンドリーに接してくれたお蔭で楽しくラウンドすることができた。来年また日本に来て優勝したい。
女子団体優勝国:韓国
2007年サー・ヘンリー・クーパー・ジュニアマスターズなどに優勝、イングランドジュニアのレベルをさらに上げたというトム・ルイスを中心に、2007年アンダーシックスティーン・チャンピオンシップ優勝のアダム・カーソン、2008年サー・ヘンリー・クーパー・ジュニアマスターズほか数々の優勝歴を誇るジョナサン・ベル、2008年アーニー・エルス・ワールドジュニアチャンピオンシップ優勝のクリス・ルロイドといずれも強豪選手を揃え、本大会2連覇に燃えるイングランド男子チーム。1日目こそ「本国でもあまり経験したことのないくらいの激しい風雨」(クリス・ルロイド)の影響でスコアメイクに苦しみ首位韓国に3打差をつけられたものの、天候が回復した2日目は俄然本領を発揮。ジョナサン・ベルが3アンダー68の快スコアを叩き出せばクリス・ルロイドも1アンダー70、主軸のトム・ルイスもイーブンで回り、逆に韓国に通算で1打差をつけ首位を奪回。最終ラウンドの3日目は、必死に追い上げる韓国勢との一騎打ちに。韓国勢の中では個人戦トップのイ・サンヒが安定したドライバーと正確で鋭いアプローチショットで前半戦イーブンの35をマークし、イと力量互角のハン・チャンウォンほかの3選手もイングランドチームに揺さぶりを掛けてくる。優勝争いは最後の最後まで予断を許さぬ激戦となったが、イングランドチームは前半戦3アンダー32をマークしたクリス・ルロイドと2アンダー33で回ったトム・ルイスの健闘が光る。2日目の貯金も効いて、終わってみれば韓国に4打差をつけ見事2年連続優勝に輝いた。
- ホ・ナミャン監督
1990年までは日本がゴルフでは上でしたが、現在はわが韓国が世界でbPだと思っています。ですから今回も特に女子チームに関しては最初から優勝するつもりで来ました。 韓国の母親には自分の命を賭けてでも子どもを愛する強さがありますが、その強さは伝統的に選手にも受け継がれています。また「試合に勝る練習ない」というのが私の持論で、韓国では年間20試合を行なっていることも強い選手を輩出してきた大きな要因です。最後になりましたが、こんな魅力的な国際大会に今年もご招待戴いた日本ジュニアゴルフ協会様、そして本田技研工業株式会社様、ワイルドダックカントリークラブの皆様に深く御礼申し上げます。
各部門優勝選手
男子の部
- イ・サンヒ(韓国)
1日目は悪天候を考えて守るゴルフに徹したのがよかった。天候が回復した2日目は逆に、良いスコアを出さねばという緊張感もあって前半1オーバー、後半でイーブンに戻せた。3日目の最終ラウンドは勝ちを意識しプレッシャーもあったが、何とか優勝できて嬉しい。海外試合は今回初めての経験だったが、日本人選手がフレンドリーに接してくれたお蔭で楽しくラウンドすることができた。来年また日本に来て優勝したい。
女子の部
- ヤン・ジェユン(韓国)
国際大会は初めてということもあって1日目は緊張し、スコアも悪かった。2日目、3日目はリラックスでき、自分でもいいゴルフができたと思う。最終ラウンド最終ホールのボギーは悔やまれるが、とにかく優勝できてよかった。日本人選手はマナーも良く、とくにショートゲームが上手いことに感心しました。
大会スコア
男子スコア
順位 | 名前 | 国名 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | Lee Sang-Hee | 韓国 | 71 | 71 | 71 | 212 |
2位 | Tom Lewis | イギリス | 73 | 71 | 71 | 215 |
3位 | Chris Lloyd | イギリス | 79 | 70 | 68 | 217 |
4位タイ | Lee Dae-Han | 韓国 | 75 | 72 | 72 | 219 |
4位タイ | Han Chang-Won | 韓国 | 77 | 70 | 72 | 219 |
4位タイ | Jonathan Bell | イギリス | 79 | 68 | 72 | 219 |
女子スコア
順位 | 名前 | 国名 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | Yang Je-Yoon | 韓国 | 76 | 68 | 69 | 213 |
2位タイ | Jung Yeon-ju | 韓国 | 73 | 71 | 73 | 217 |
2位タイ | Heo yoon-kyung | 韓国 | 73 | 70 | 74 | 217 |
4位 | 酒井美紀 | 日本 | 72 | 75 | 73 | 220 |
5位 | Daniela Kang | アメリカ | 78 | 73 | 69 | 223 |
男子団体戦スコア
順位 | 国名 | トータルスコア |
---|---|---|
1位 | イギリス | 646 |
2位 | 韓国 | 650 |
3位 | アメリカ | 663 |
4位 | 日本 | 677 |
女子団体戦スコア
順位 | 国名 | トータルスコア |
---|---|---|
1位 | 韓国 | 426 |
2位 | アメリカ | 450 |
3位 | 日本 | 469 |