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大会詳細
全部門でアンダーパー決着!
カルビージャパンジュニアゴルフオールスター(特別協賛:カルビー株式会社、協賛:ピンゴルフジャパン株式会社)は10月7日(日)、8日(月・祝)の2日間、サンコー72カントリークラブ(群馬県高崎市)で行われた。7月に開催されたザ・ジャパンジュニアプレーヤーズチャンピオンシップの成績上位者を中心に、サハラランキングの上位者、スピードラーニングJJGAオールジャパンチーム賞の受賞者を加えた222名が参加し熱戦を繰り広げた。台風一過、気持ちよい秋空が広がり、絶好のコンディションに恵まれて好成績が続出。優勝者は各部門ともすべてアンダーパーを記録した。ジュニアももはやイーブンパーでは勝てない。選手たちが着実にレベルアップしていることの証しだ。逆転イーグルで有終の総合V
15歳〜18歳男子の部の1日目、前半パー35に設定された榛名で33の好スタートを切ったのが芦沢宗臣(立命館宇治高3年)と永澤翔(青森山田高3年)。ともに岐阜国体からの休みなしの転戦組だが疲れは見えない。続いたのが34の山路幹(東北高1年)と35の下田雄大(堀越高1年)、斉藤史晶(新潟産業大高1年)。後半の妙義。山路は32で合計66の好スコア。芦沢も33で合計66をマークした。永澤は37で合計70。71に下田と山岸風太(堀越高1年)。最終日の前半、トップの山路は42と崩れ圏外へ。もう一人の芦沢は2番パー3でバーディーを取り順調だったが、7番パー4でティーショットを雑木林に入れOBもありトリプルを叩き37。しかし永澤も山岸も38で差は縮まらない。35で3打差に食らいついたのが下田。後半、3番で下田がバーディー。4番で芦沢がバーディー。5番、6番と下田が連続バーディーで1打差に迫ったが、8番ボギーで戦いは終わった。問題は総合優勝だ。中学生の山浦太希(熊取中3年)が前日の69に続き、前半32をマーク。芦沢を逆に2打リードした。
後半も山浦は1番バーディーで3打差、芦沢はあきらめかけた。しかし3番、4番と山浦の連続ボギーに対し、芦沢は4番バーディーで並ぶ。その後は両者譲らず最終9番パー5へ。ティーショットは2人ともフェアウェー。2打目山浦はグリーン手前のバンカー、芦沢は奥へこぼれた。遠いのは芦沢。サンドでダフり気味のアプローチがピンに当たって「ガシャン」とイーグル。ガッツポーズとともに総合優勝を決めた。
嬉しさ半分3打差で総合V逃す
15歳〜18歳女子の部は1日目にまず抜け出したのが市川里菜(日本大高3年)。前半3バーディー2ボギーの35、後半も5バーディー2ボギーの33合計68をマークした。2打差で続いたのが34・36合計70の岡山絵里(大阪商業大高1年)。3打差71に35・36の柴田香奈(文星女子高1年)と37・34の北村響が続いた。最終日の前半の赤城、トップの市川は2つのパー5でバーディーを取ったものの3ボギー・1ダボを叩き39で上がった。岡山は1バーディー・1ボギーの36、北村が1バーディー35で上がり、前半を終わって2人がトップに立った。柴田は7番でダボ、8番でボギーを叩き39で圏外に去った。初日72と耐えた李在乙(東京韓国高3年)が36をキープ、2打差で首位をうかがう。
後半の榛名、北村が3番パー5でバーディーを決める。4番パー3で岡山がボギー。李は5番パー4でボギー、8番パー4でバーディー、9番パー4でボギー。結局、北村が後半も35合計70通算141で優勝を決めた。岡山は37合計73通算143で2位。李が37合計73通算145で3位に入った。ただ総合優勝は初日5アンダーの貯金を守り切って通算138を記録した工藤優海(麗澤中2年)にさらわれた。
手中の大金星スルリと逃げた
12歳〜14歳男子の部、1日目前半の榛名、中学生には厳しいパー35も、杉原大河(南部中1年)は34で上がってきた。後半の妙義も35で合計69の2アンダー。もう一人の69が山浦太希(熊取中3年)、前半は36だったが後半3バーディーの33という好スコア。本間佑(坂戸中3年)が36・34合計70で続いた。72に岡田絃希(北陵中3年)、小斉平優和(高槻第三中2年)、石過功一郎(甲南中2年)が並んだ。最終日の前半、1番、3番、8番とバーディーを取り32、通算101で回った山浦。杉原は37通算106、本間(38)も石過(36)も小斉平(36)も通算108。5打以上差がついた。高校生トップの芦沢(通算103)にも2打差をつけて後半へ。
1番でバーディーをとりその差を3打に広げ、山浦の脳裏に総合優勝の2文字がちらつき始めた。心のゆるみか3番、4番と短いパーパットを外して連続ボギー。追う芦沢が4番バーディーでイーブンに、そのまま最終パー5へ。2打目山浦は狙い通りグリーン手前のバンカーへ。2オンを狙った芦沢の球は奥へこぼれる。しかし芦沢のSWのアプローチはなんとピンに当たってチップインイーグル。ショックを受けた山浦、バンカーから寄らずパー。手中にあった大金星がスルリと逃げた瞬間だった。
初優勝で総合優勝、米国派遣の権利獲得
12歳〜14歳女子の部は1日目 前半の赤城、好発進したのが4バーディーの32で上がった工藤優海(麗澤中2年)。後半の榛名も35で合計67、5アンダーをマークした。36・34合計70、2アンダーで続いたのが高田英怜(あかね台中3年)と河本結(久米中2年)。4打差の71で回ったのが、須江唯加(北陵中1年)、臼井麗香(北押原中2年)、永井花奈(伊藤学園中3年)の3人。6人もアンダーが出た。最終日の前半を34で回った永井、35の工藤に3打差まで迫ったが、後半44も叩いて大失速。さらに惜しかったのは高田。2番、3番、5番とバーディーを取り、3番バーディー、4番ボギー、6番バーディーの工藤に1打差に迫った。しかし7番でティーショットが木の下に行く不運に見舞われ痛恨のダボ、35で上がった。後半も1番でバーディーの高田。期待されたがその後4ボギー、39で上がり合計74通算144で3位タイに終わった。前半35の河本も後半ボギーが先行し38合計73通算143で2位。初日72の石井理緒(本丸中1年)がこの日もパープレーで3位タイ。工藤は後半も堅実なプレーで2位に5打差をつけて優勝。総合優勝も高校生の北村に3打差で勝ち取った。
2日間アンダーパーで完全優勝
11歳以下男子の部は1日目、1人だけアンダーをマークしたのは宮川大輝(吉永第一小6年)。35・34ノーボギーの69で回った。72で続いたのが蝉川泰果(兵庫教育大小6年)と高橋京平(長沢小6年)。最終日、快調な宮川を蝉川が追う。前半1番パー5、ボギーを叩いた宮川に蝉川がバーディー、3打差は1打差に縮まる。4番パー4、蝉川バーディーでイーブン。「何とかバーディーを取りたい」宮川に6番パー3待望のバーディーで「一息ついた」。7番パー4宮川連続バーディーで再び2打差。8番パー3蝉川ボギー。9番パー5は2人ともバーディー、結局同じ34で上がり3打差は変わらない。
後半も5つバーディーを奪って8アンダーまで伸ばした宮川に1つしか伸ばせなかった蝉川。宮川は33で上がり合計67、通算136。初優勝をぶっちぎりで飾った。蝉川は35で合計69、通算141で2位。初日74の中島啓太(豊野小6年)が34・35の69で回って通算143で3位に入った。
息詰まる競り合い、プレーオフで決着
11歳以下女子の部は1日目 前半9番でイーグルを奪った中川成美(坂田小6年)が34を出すが、後半は2番からの3連続ボギーが響いて38、合計72。1打差に山邊里奈(中央小5年)、出入りの激しいゴルフながら37・36合計73。さらに後半2番でイーグルの政田夢乃(新光小6年)が38・36合計74で続いた。最終日は同組で回る3人のデッドヒートの開幕だ。前半は中川と山邊の争い。1番山邊がバーディーで中川と並ぶ。3番山邊バーディーで逆転。5番中川ボギーで2打差に。7番山邊と中川ともにバーディー。8番山邊ボギー中川と1打差に。9番山邊と中川バーディー。結局山邊33で35の中川に1打差。35の政田に3打差つけた。
後半は1番3番5番とボギーを叩いて中川が脱落、山邊と政田の一騎打ちとなる。1番2番と連続バーディーの政田に山邊2番ボギーで一挙に並ぶ。4番は2人ともボギー。5番山邊バーディーで1打リード。6番は2人ともバーディー。7番山邊ボギーで再び並ぶ。そのまま両者譲らずホールアウト。山邊37合計70通算143、政田34合計69通算143でプレーオフへ。中川は通算147で3位を確保した。
プレーオフでは「足がガタガタ震えた」政田、「ギャラリーが多くて怖かった」山邊、緊張の初プレーオフだ。妙義の1番パー5、1打目山邊が政田を30ヤードアウトドライブ。2打目を花道へ止めた政田、山邊はガードバンカーに。山邊バンカーでダフりグリーンに届かず。政田ピン手前7メートルにナイスオン。山邊4打目をアプローチで1・5メートルに寄せパー。政田のパットわずかに届かずパー。2番パー4、2人ともフェアウェー左へ。10ヤード手前から政田ピン左3メートルへナイスオン。山邊もピン手前8メートルにオン。山邊のパットはカップをなめて外れた。政田の狙ったパットが見事に決まる。ナイスバーディーだ。「ヨッシャー」声にならない叫びをあげた政田、9月のサマーチャンピオンシップに続き全国大会2連勝を決めた。
各部門優勝選手
- 芦沢宗臣
- 立命館宇治高校(3年)
- チームタイガー
山浦選手はいいゴルフをしてたので正直ムリかなと思った。最終ホールは2人ともバーディーでプレーオフを覚悟した。でもゴルフは何が起きるかわからない。劇的なイーグルに感動した。カシオもアメリカも高校最後のチャンスなのでまず予選を通るよう頑張ります。
- 山浦太希
- 熊取中学校(3年)
初優勝はうれしいけど、総合で勝ちたかった。悔しい。プレーオフしたかった。カシオとアメリカへ行きたかった。詰めが甘い。勝てそうな感じがあったし、自信もあった。ドライバーの方向性とメンタル面がまだまだです。次回がんばります。
- 宮川大輝
- 吉永第一小学校(6年)
初優勝は嬉しいけど、10アンダーまで行っていたのに最終ホールのダボが悔しい。初日は攻めない感じがよかったのかな。今日の午後は攻めていったらバーディーラッシュ。ドライバーをフェアウエイに置くことを心がけました。
- 北村 響
- 滋賀学園高校(2年)
とても嬉しいけど中学生に負けたのが悔しい。初日はパットがカップの縁でボールが半分覗いて止まった。それが4つ、5つあった。国体から連戦で疲れていたのかな。アメリカでリベンジしたかった。まだ高校2年生だからチャンスはある。次がんばります。
- 工藤優海
- 麗澤中学校(2年)
優勝できると思っていなかったので嬉しい。初日の貯金が効きました。学校にコースがあり、アプローチの練習をしているので自信があります。パターも得意です。ベストは66で2番目のスコア。前半1打差に迫られ「やばい! でも落ち着いていこう」と耐えました。
- 政田夢乃
- 新光小学校(6年)
連勝できて嬉しい。初日はアイアンの距離がバラバラでアプローチも寄らず納得いかない内容だった。最終日は前半で3打差に広がったけど自分のプレーができればいいと切り替えた。プレーオフは緊張した。バーディーが入ったときは言葉にならないぐらい嬉しかった。
15歳〜18歳男子の部(6866ヤード、パー71)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 芦沢宗臣 | 立命館宇治高校(3年) | 66 | 70 | 136 |
2位 | 下田雄大 | 堀越高校(1年) | 71 | 68 | 139 |
3位 | 斉藤史晶 | 新潟産業大附属高校(1年) | 72 | 70 | 142 |
4位T | 梶原正吾 | 沖学園高校(1年) | 74 | 69 | 143 |
4位T | 山岸風太 | 堀越高校(1年) | 71 | 72 | 143 |
12歳〜14歳男子の部(6866ヤード、パー71)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 山浦太希 | 熊取中学校(3年) | 69 | 69 | 138 |
2位T | 石過功一郎 | 甲南中学校(2年) | 72 | 71 | 143 |
2位T | 杉原大河 | 南部中学校(1年) | 69 | 74 | 143 |
4位 | 本間 佑 | 坂戸中学校(3年) | 70 | 74 | 144 |
5位T | 吉田歩生 | かえつ有明中学校(3年) | 76 | 69 | 145 |
5位T | 三浦大河 | 藤野中学校(3年) | 74 | 71 | 145 |
5位T | 篠 優希 | 杉並学院中学校(3年) | 74 | 71 | 145 |
5位T | 小斉平優和 | 高槻第三中学校(2年) | 72 | 73 | 145 |
11歳以下男子の部(5747ヤード、パー72)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 宮川大輝 | 吉永第一小学校(6年) | 69 | 67 | 136 |
2位 | 蝉川泰果 | 兵庫教育大附属小学校(6年) | 72 | 69 | 141 |
3位 | 中島啓太 | 豊野小学校(6年) | 74 | 69 | 143 |
4位 | 高橋京平 | 長沢小学校(6年) | 72 | 74 | 146 |
5位 | 佐久間怜央 | 山田小学校(6年) | 73 | 75 | 148 |
15歳〜18歳女子の部(6347ヤード、パー72)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 北村 響 | 滋賀学園高校(2年) | 71 | 70 | 141 |
2位 | 岡山絵里 | 大阪商業大附属高校(1年) | 70 | 73 | 143 |
3位 | 李 在乙 | 東京韓国学校(3年) | 72 | 73 | 145 |
4位T | 飯田真梨 | 日本大附属高校(2年) | 70 | 76 | 146 |
4位T | 新倉志穂 | 日本大三島高校(2年) | 75 | 71 | 146 |
12歳〜14歳女子の部(6347ヤード、パー72)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 工藤優海 | 麗澤中学校(2年) | 67 | 71 | 138 |
2位 | 河本 結 | 久米中学校(2年) | 70 | 73 | 143 |
3位T | 石井理緒 | 本丸中学校(1年) | 72 | 72 | 144 |
3位T | 高田英怜 | あかね台中学校(3年) | 70 | 74 | 144 |
5位 | 臼井麗香 | 北押原中学校(2年) | 71 | 74 | 145 |
11歳以下女子の部(5747ヤード、パー72)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|
*1位 | 政田夢乃 | 新光小学校(6年) | 74 | 69 | 143 |
2位 | 山邊里奈 | 中央小学校(5年) | 73 | 70 | 143 |
3位 | 中川成美 | 坂田小学校(6年) | 72 | 75 | 147 |
4位 | 新藤 励 | 新里中央小学校(6年) | 76 | 72 | 148 |
5位 | 青山彩花 | 孔舎衙小学校(6年) | 76 | 75 | 151 |
*11歳以下 女子の部はプレーオフで優勝を決定した。