HOME > 過去の大会結果 > 2012年 > everyoneプロジェクト 石川遼ジュニアゴルフトーナメント ワールドジュニアゴルフインビーテショナル
大会詳細
エブリワンプロジェクト石川遼ジュニアゴルフトーナメントワールドインビテーショナルは、ロイヤルメドウゴルフスタジアム(男子7135ヤード・パー71、女子6281ヤード・パー72)を舞台に、まず8月26日・27日の2日間、国別対抗戦が行われた。韓国、中国、シンガポール、タイ、インドの5か国から、男子3名・女子2名のトップジュニアを5人ずつ招待した。迎え撃つのは日本のチームタイガーのメンバー5人。国別対抗戦は、各国5人の2日間のストロークで争い、毎日の成績上位4人の合計ストロークの合計で順位を決める。昨年は韓国の圧勝だった。今年は日本チームのリベンジが期待された。
韓国 3人アンダーで2位に7打差つける
今年は猛暑と豪雨に泣かされた日本列島。8月の終わりに来てロイヤルメドウGSにも赤とんぼが舞い、どことなく秋の気配が漂ってきた。
アウトスタートの男子(パー35)。絶好のスタートを切ったのが、33で回ったユンホ・ヨン(韓国)。34で続いたのがダンタイ・ブーマ(タイ)とウォチェン・イエ(中国)。それに35のサンチュル・キム(韓国)。後半のイン(パー36)で明暗が分かれた。イエが2つのパー5でボギーとダボを叩き38で通算1オーバーの72。パーを拾い続けたキムはバーディー1つを死守して合計1アンダーの70。もう1人の韓国勢ヨンは出入りの激しいゴルフながら35にまとめ、合計3アンダーの68。5バーディー・1ボギーの32で上がったのがブーマ。合計5アンダー66をマークした。日本勢は、石過功一郎(甲南中3年)も山浦太希(初芝橋本高1年)も合計74と出遅れた。
インスタ−トの女子は、35の1アンダーで永井花奈(日出学園高1年)とジェン・ゴー(シンガポール)。37で続いたのが、ジュイェオン・イン(韓国)、ジュン・パク(韓国)、メイシン・ワン(中国)の3人。後半のアウト、永井は2番からの3連続バーディーで4アンダーまで伸ばしたが、5番から4ボギーを叩き、上がってみれば37合計72に終わった。ゴーも同じ37で合計72。代わって1、2番でバーディーを奪い34で上がったインが合計71、1人だけアンダーで上がった。
1日目を終わって、トップに立ったのが韓国で上位4人の合計が282。2位は289のタイ、3位が295の日本。中国(297)、シンガポール(299)、インド(303)と続いた。
タイ 4人アンダーで韓国を猛追
韓国に13打差つけられた日本、ややあきらめムードが漂う。そんな中で1人気を吐いたのが中井賢人(保谷中3年)。35・34の合計3アンダー69を叩き出す。しかし、石過2オーバー、山浦3オーバーと伸びない。目の色を変えて頑張るタイと韓国の争いになってきた。好調なブーマはこの日も34・34の4アンダー68をマーク。それにナタワット・スワチャナコーン(タイ)まで35・35の70で上がった。対する韓国も負けてはいない。ヨンが34・34の68、ジョンフン・キム(韓国)が36・34の70とまったく同じスコアだ。
勝負の行方は女子の戦いに移った。ベニャパ・二ファソフォン(タイ)が34・33の5アンダー67で回り驚かせた。韓国のインが33・35の68で応戦する。パクも37・33の70で援護する。パリンダ・フォカン(タイ)が36・35の71と伸ばせず力尽きた。それでも、2日目は276で譲らず、タイのジュニアの力が急速に伸びていることを証明した。日本は永井が34・36の70、岡山絵里(大阪商業大高2年)も35・36の71と健闘したが283に終わった。
今年も韓国は強かった。タイは着実に力をつけて2位に入った。今年も日本は3位に甘んじた。4位シンガポール、5位中国、6位インドという結果になった。
マッチプレーの部
昨年この大会に参加したブーマ、国別対抗戦でもポイントゲッターの役割を十分果たした。背の高いブーマに小柄なヨン。主導権を握ったのはヨン。5,7番でブーマのボギーで2アップ。10番でバーディーが来て3アップ。優勝を意識したか、11番で短いパットを外し、12番ではブーマがバーディー。14番ブーマがバーディーでオールスクエア。そのまま18番ホールへ。そこでドラマが待っていた。ブーマのティーショットは左のバンカーへ。ヨンは右のセミラフへ。残り150ヤード、ヨンのショットはピン横1mにつくスーパーショット。思わずキャディーとハイタッチ。ブーマのバンカーからのショットはピンの上5m。ブーマのパットが外れて決着がついた。
永井は昨年のこの大会、予選を1位で通過しながら1回戦で敗退、最下位に沈んだ。しかし今年の日本女子アマではマッチプレーを2つ勝ってみせた。その経験が生きたか今年は決勝まで勝ち上がった。しかし、パクは難敵だった。飛距離で30ヤード置いて行かれる。しかもアプローチがうまい。この日永井のティーショットは左に行った。それも苦戦の原因になった。1番でパクがバーディーで早速1ダウン。5、8番永井がボギーで3ダウン。10番パクがチップインバーディーで4ダウン。12番パクのアプローチが冴えバーディーで5ダウン。14番両者パーで4ホール残してパクが優勝した。
永井は11月にAJGAのポロゴルフジュニアクラシックに派遣され、マッチプレーに挑むことになっている。この悔しさを糧にして果敢に挑んでほしい。
ストロークプレーの部
スワチャナコーン(タイ)唯1人の2アンダーで優勝
予選1日目 男子で飛び出したのが、大貫渉太朗(水城高3年)。4アンダー67、平石健太(堀越高3年)が2アンダー69。小野耕平(西武台千葉高2年)が70、呉司聡(浜岳中3年)と下田雄大(堀越高2年)が71で続いた。
予選2日目 インスタートの男子、前半38とつまずいた平石が後半30と爆発し68、通算137で上がった。大貫は71で通算138。1日目72で9位タイの関将太(水城高1年)が68で回り、通算140。呉と下田もこの日71通算142で回った。
2日目が終わって 上位にいた8名が抜けてトップに立ったのは、73・70通算143のナタワット・スワチャナコーン(タイ、18歳)だ。1打差で追うのが、75・69通算144の中井賢人(保谷中3年)、さらに1打差の通算145には77・65の田中泰芽(ルネサンス豊田高1年)と、73・72の蛭田玲於(学法石川高3年)、長澤奨(青森山田高1年)、本間佑(水城高1年)、そして75・70のトーマス・タン(シンガポール、17歳)が並んだ。
3日目 スワチャナコーン、4番でダボを叩いたが、その後は堅実なプレーで3バーディーを奪い70で上がり通算213、イーブンに戻した。34・35の2アンダー69で上がった田中が通算214で1打差に迫る。ようやくエンジンがかかってきた山浦太希(初芝橋本高1年)、1番ダボながら4バーディーを奪い前半33、後半も3連続バーディーで1オーバーまで盛り返したが、16、17番連続ボギーで35、この日68通算216。本間とタンも71で通算216に3人並んだ。
最終日 217で6位タイの蛭田、前半4アンダーの32でイーブンまで戻したが、後半ダボを打って37、69で通算286の2オーバー、2位タイに終わった。もう1人の2位タイは220でスタートしたウォチェン・イェ(中国、12歳)。33・33の5アンダー66をマークして蛭田に並んだ。優勝したのはスワチャナコーン。この日も35・34の69と2つ伸ばし、ただ一人2アンダーで見事な優勝を飾った。4位はこの日70、通算287のピュシュ・サンワン(インド、16歳)。5位タイには通算288で田中、タン、山浦、中井が入った。
伏兵フォカン(タイ)最終日6アンダーで大逆転優勝
女子で好スタートを切ったのが、蛭田みな美(学法石川高1年)と植野星香(神奈川総合高3年)。2人とも4アンダー68で上がった。柴田香奈(宇都宮文星女子高2年)と西彩花(土生中2年)が2アンダー70、竹内美雪(鶴山女子高3年)が1アンダー71で続いた。
予選2日目は柴田が3アンダー69で通算139。植野が72で通算140、蛭田と竹内が通算141で続いた。1日目77の河本結(久米中3年)が6アンダー66で通算143、27位から駆け上った。
2日目が終わって 上位の8名が抜けてみると、144のイーブンに西畑萌香(高鷲南中3年)、大出瑞月(関東学園高1年)、中川梨華(幕張西中3年)、ベニャパ・二ファソフォン(タイ、16歳)、パリンダ・フォカン(タイ、16歳)の5人。1打差の145に横山紗蔵(大阪産業大高1年)、ジェン・ゴー(シンガポール、17歳)の2人。さらに146には小滝水音(大島中3年)、越雲みなみ(宇都宮文星女子高2年)、丹野寧々(智学館高3年)、吉田莉生(城南中2年)の4人。3打差に11人という大混戦になった。
3日目 この日混戦から抜け出したのが、35・36の1アンダー71通算215で回ったニファソフォン。2打差の217に73の西畑とフォカン、1アンダー71で上がった小滝の3人。3打差の218に74の中川と72の越雲の2人。219で75の大出が続いた。
最終日 思わぬドラマが待っていた。ここまで安定感抜群で1アンダーまでスコアを伸ばしてきたニファソフォンに異変が起きた。スタートの1番ボギー、4番パー5ではダブルボギーを叩いた。この時点でパーを続けてきたフォカンに逆転され、逆に1打差つけられた。前半を終わって35で上がったフォカンに40叩いたニファソフォン。差は3打に広がった。チャンスのはずの西畑も39とお付き合い。後半もフォカンの勢いは止まらず34でこの日3アンダーの69、通算286の2アンダーで逆転優勝を飾った。4打差の2位には36・36の72通算290で上がった越雲。この日76と崩れたニファソフォンと74の小滝が291で3位タイ。5位タイには通算292で西畑と中川が入った。
各部門優勝選手
- ユンホ・ヨン
- 韓国(18歳)
リードはしていたが気をぬけないホールが続いた。石川遼プロのようになって、このような素晴らしい大会を開催できるプロになりたい。
- ジュン・パク
- 韓国(17歳)
マッチプレーをしたのは初めて。大会前にしたスイング改造が功を奏しました。
- ナタワット・スワチャナコーン
- タイ(18歳)
去年マッチプレーで2位だったので、優勝できたことは誇りに思うけど、マッチプレーを逃したのが悔しい。パー72が71になって難しくなった。アメリカの大学に行って、プロを目指したい。
- パリンダ・フォカン
- タイ(16歳)
今日はいいスコアが出せてとても嬉しい。グリーンが難しかったけど、ドライバーとパットがうまく行きました。ジュニアの大会でいっぱい優勝して、LPGAツアーに行きたい。
国別対抗戦
POS | TEAM | R1 | R2 | TOTAL |
---|---|---|---|---|
1 | 韓国 | 282 | 276 | 558 |
2 | タイ | 289 | 276 | 565 |
3 | 日本 | 295 | 283 | 578 |
4 | シンガポール | 299 | 293 | 592 |
5 | 中国 | 297 | 295 | 594 |
6 | インド | 303 | 291 | 594 |
マッチプレー
男子
順位 | 名前 | 学校名・国名 | 年齢・学年 |
---|---|---|---|
1位 | ユンホ・ヨン | 韓国 | 16 |
2位 | ダンタイ・ブーマ | タイ | 17 |
3位 | 大貫渉太朗 | 水城高校 | 3年 |
4位 | サンチュル・キム | 韓国 | 16 |
5位 | 下田 雄大 | 堀越高校 | 2年 |
6位 | 呉 司聡 | 浜岳中学校 | 3年 |
7位 | 平石 健太 | 堀越高校 | 3年 |
8位 | 関 将太 | 水城高校 | 1年 |
女子
順位 | 名前 | 学校名・国名 | 年齢・学年 |
---|---|---|---|
1位 | ジユン・パク | 韓国 | 17 |
2位 | 永井 花奈 | 日出学園高校 | 1年 |
3位 | 河本 結 | 久米中学校 | 3年 |
4位 | 蛭田みな美 | 学法石川高校 | 1年 |
5位 | 植野 星香 | 神奈川総合高校 | 3年 |
6位 | ジュイェオン・イン | 韓国 | 16 |
7位 | 柴田 香奈 | 宇都宮文星女子高校 | 2年 |
8位 | 竹内 美雪 | 鶴山女子高校 | 3年 |