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大会詳細
西日本ブロック決勝大会は三重県の鈴鹿カンツリークラブで開催された。予選を勝ち抜いた152名が参加、熱戦が繰り広げられた。
石過功一郎 最終日に逆転優勝
15歳〜18歳 男子の部の1日目 真冬並みの寒波に強風のダブルパンチ。冬の高麗グリーンはただでさえ難しいが、コンパクション23、スティンプメーター12フィートとメジャー級。その厳しい設定を吹き飛ばし36・33の1アンダー69で首位に躍り出たのが森下蓮(日本ウェルネス高1年)。4打差の73に石過功一郎(クラーク記念高1年)。74に何益豪(興国高2年)。79に藤井龍典(興国高3年)。80に南沢弥(興国高1年)、森田匠海(富山国際大高2年)、田中泰芽(ルネサンス大阪高2年)。2日目も寒く強風に突風が混じる。固く速い高麗グリーンに男子選手も悩まされた。森下は80とスコアを落としたがトータル149で首位を守った。石過は後半36と耐え77の150で1打差に迫った。153に何。157に南。158に田中。159に森田。
最終日はようやく太陽が顔を出した。風も弱く体感温度は上がったが、スコアは上がらない。前半、森下がダボを2つ叩き39で上がる。石過は4ボギー叩いたが9番バーディーの38で森下に追いついた。何は39で4打差のまま。南は35で4打差に縮めたが森下と石過の争いには食い込めない。
後半、5番まで森下、石過ともに3ボギーで並んだまま。動いたのは6番パー5。石過の2打目がピン2mに寄りバーディー。続く7番パー4でも石過の2打目が50センチにつき連続バーディーで2打差ついた。最終9番で森下が意地のバーディーを奪うが石過がパーパットを沈めて勝負あり。石過は74の224で優勝したが総合Vには届かず。2位は76の225で森下。3位は71で230の森田。231の4位タイに何、南が入った。
竹山佳林とのプレーオフを制し総合優勝に輝く
15歳〜18歳 女子の部の1日目 メジャー級の速さと固さを備えた高麗グリーンに寒さと強風が加わり女子選手には苦しい。77で首位スタートしたのは、最近メキメキ力をつけてきた辻岡愛理(香川西高2年)。3打差の80で竹山佳林(ルネサンス大阪高3年)が追う。竹山は前半の9番パー5で9打叩いた。81で逢澤菜央(岡山作陽高2年)。82で安本美咲(岡山作陽高2年)。86で堀さんご〈英明高2年〉が続いた。2日目は寒波と強い風で難しさを増す高麗グリーンに負けず、後半33で回り73の好スコアを出した竹山がトータル153で、78で回り155の辻岡を逆転、2打差つけた。162に逢澤、166に安本、169に宮永桜(クラーク記念高3年)と長ア美優(近江高3年)。
最終日は強風は収まったがスコアは伸びない。前半、竹山は1バーディー・3ボギー・1ダボの40で回った。対する辻岡は2バーディー・4ボギー・1トリプルの41。差は3打に広がった。3位以下も逢澤42、安本と宮永40、長崎44と追いつく気配がない。竹山と辻岡の一騎打ちになった。 後半、辻岡が1番ボギー・2番イーグルで2打差に迫るが、3番ボギーで3打差に戻る。4番2人ともバーディー。6番辻岡バーディーで再び2打差に。7番辻岡バーディーに竹山ボギーでとうとう並びそのままホールアウト、両者トータル229でプレーオフに突入した。3位は242の逢澤。4位に安本、5位に宮永が入った。
プレーオフの舞台はOUTの1番パー4。ティーショットは2人ともフェアウェイへ。残り145ヤードの2打目。竹山グリーン手前の花道へ。辻岡ひっかけて左バンカー。3打目、辻岡はエッジ手前のラフへ。竹山アプローチがピン横1m半へ。4打目、辻岡はアプローチが強く入り2mオーバー。返しも入らずダボ。竹山1パットのパーで総合優勝も手にした。
新井隆一 混戦抜け出し初V達成!
12歳〜14歳 男子の部の1日目 強烈な寒波が強風とともに襲来した。しかも、コンパクション23、スティンプメーター12フィートとメジャー級の高麗グリーンが待ち受ける。風でボールが動くことも珍しくない。厳しいセッティングに負けず福山功太(八幡東中3年)が36・37の73でトップに立った。75で八太大和(一志中3年)。76で平田憲聖(千里丘中2年)と新井隆一(西部中2年)。78で安達大空(熊野中3年)が続いた。 2日目 寒さも強風も止まない。それでも35・41の76トータル151で首位を奪ったのは八太。152の新井が1打差で続く。2打差153で平田。156で蝉川泰果(兵庫教育大中2年)。157で吉本龍斗(湖西中2年)。38・33の71で26位から浮上した林田卓也(吉田中3年)が158で続く。誰が優勝してもおかしくない大混戦だ。 最終日 前半、トップの八太が1バーディー・4ボギーの38と崩れた。代わって「楽しく回ろう」と思っていた新井が2バーディー・1ボギーの34と伸ばし逆転して3打差つけた。優勝争いに加わるかと思われた平田が5ボギーを叩き脱落。優勝争いは新井と八太に絞られた。 後半も八太の調子が上がらない。2バーディーを奪うが、1ボギー・2ダボの38、この日76トータル227で2位に終わった。新井は1バーディー・1ボギーの35、1アンダー69の221で優勝。高校生の石過にも3打差つけて総合優勝に輝いた。3位は228で蝉川。4位に平田、5位に林田と竹山昂成(塚口中3年)が入った。古江彩佳 今年4回連続優勝の快挙
12歳〜14歳 女子の部の1日目 昨日の雨に続く寒波と強風。おまけにメジャー並みの難しい高麗グリーンが選手を苦しめる。39・39の78で首位スタートしたのは古江彩佳(長田中2年)。2打差の80で八木涼風(箕面自由学園中1年)。81で遠座悠里(沖学園中2年)。83で徳田葵(西京極中3年)。84で川中俊果(甲西中2年)が続いた。2日目には寒さも風もさらに強くなった。この日70台で上がった選手はゼロになった。80で回り160で首位に立ったのが八木。古江は「パットで5回もクルンと蹴られ」て85叩き、163で2位に後退。80で回った青山彩花(孔舎衛中2年)が165で3位に浮上。167で徳田と山邊里奈(上町中1年)。170で川中が続いた。
最終日は風が止んで寒さも和らいだ。前半、1番で古江がボギーを叩き、八木との差が4打に広がった。八木は4番までパーを並べ一人旅かと思われた5番パー4。2打で乗らず3打目のアプローチがボールの下をくぐってバンカーに突き刺さった。アンプレアブルを宣言し、5打目を乗せたが3パットし8打。貯金を全部吐き出した。八木が41、古江が38、同点で折り返した。青山も41を叩き5打差のまま。山邊が36で上がり2打差で首位をうかがう。
後半、1、2番連続ボギーの古江、3番ボギーの八木。八木が1打リードして迎えた7番パー4、3mのパットを入れてバーディーの古江に対し、八木はアプローチミスでボギー。古江が逆転し1打リードした。気落ちした八木は8、9番もボギーで40。古江9番でボギーも38。この日76トータル239で優勝を手にした。八木は81の241で山邊と並んで2位タイ。山邊は7番で1打差に迫ったが8番でバンカーからホームランしダボで届かず。4位に青山、5位に松原花音(東陽中3年)が入った。
アイアン冴え69 久常 涼 初優勝
11歳以下 男子の部の1日目、強風、寒さ、高速グリーンのトリプルパンチでスコアは伸びず我慢の一日となった。 首位に立ったのは優勝候補の村上豊駿(宝小6年)。前半のインを40で回り後半は2バーディー・3ボギーの37、トータル77で上がった。1打差の78で久常涼(広野小6年)と7月の西日本チャンプの大谷元気(藤森小6年)。2打差で飛距離が魅力の枝川吏輝(広安西小6年)、JGA全国小学生大会優勝の細野勇策(厚狭小6年)。3打差で大嶋宝(天城小5年)、加藤遼也(大清水小6年)が続いた。最終日は天候は回復したが高速グリーンが行く手をはばむ。優勝の鍵は難しいインを耐えアウトで伸ばせるかだ。 逃げ切りたい村上、パーセーブが難しい10番、12番、13番をボギーとし後退。追う大谷は「楽しくラウンドしよう」と2バーディー・3ボギーの37で折り返す。優勝を目標に練習してきた久常は10番こそ4パットのダボでスタートしたが13、15番でバーディー。16番パー4では2打目をミスするも、グリーン手前20ヤードからチップイン、17番もバーディーで2アンダーの34。大谷に3打差をつけてトップに躍り出た。4打差に村上と大嶋。
後半、大谷が1、2番を連続バーディーで久常に1打差と迫る。3、4番は互いにパーで迎えた5番パー4、大谷は2打目を右にプッシュ、アプローチが寄らずボギー。対する久常はバーディーで再び3打差に。久常は6番パー5でもバーディーを奪い4打差をつけた。最終9番をボギーとしたが3アンダーの69、トータル3オーバーの147で初優勝を手にした。2位は4打差で大谷。3位には7打差で村上、細野、大嶋の3名が入った。
貞永葵生 1日目79で首位、逃げ切り初優勝
11歳以下 女子の部の1日目。男子と同じヤーデージで回る女子。強風と寒さが加わってさらに距離が伸びた。 首位に立ったのは貞永葵生(天美北小6年)。「強い風はフォローも難しい。アイアンの番手で迷った」と前半インを40、後半アウトを39、トータル79。唯一の70台で2位の仁井優花(八戸ノ里小6年)、安部明日香(八次小6年)に5打差つけた。7打差で岡田樹花(寺前小6年)、藤原侑奈(金岡南小6年)、益田世梨(三田小6年)が続いた。最終日、バーディーを奪い貞永に追いつきたいが高速グリーンがそれをはばむ。 「1日目のスコアは忘れ、気持ちを切りかえてプレーしました」という貞永。難しいインを3パットやアプローチミスで43。仁井はバーディーこそないが出だしの3連続ボギーのみで39。貞永との差は1打に縮まった。他に貞永を追う選手は現れず、貞永と仁井の一騎打ちになった。
後半のアウト1番は互いにボギー。2番パー5、仁井は2打目をグリーン花道まで運ぶ。アプローチでバーディーチャンスにつけたかったがショートしてエッジに。そこから4打を要し痛恨のダボで3打差に開いた。5番パー4、貞永が3パットでダボ、仁井ボギーで2打差になるも6番パー5、貞永がバーディーで再び3打差。残り3ホールもお互い1ボギーで貞永がそのまま逃げ切り、この日82トータル161で初優勝を飾った。2位は164で仁井。3位は167で安部。
各部門優勝選手
- 石過功一郎
- クラーク記念高校(1年)
総合優勝できず悔しい。風対策のローボールを練習してきたのに生かせなかった。1月にAJGA主催のプエルトリコジュニアオープンに出場するので、優勝してPGAツアーの試合に出たい。世界アマチュアランキングを上げたい。
- 新井 隆一
- 西部中学校(2年)
全国大会で初めて優勝できてうれしい。前半7番で3mのバーディーパットが入り一気に追い越しました。3日間通してアプローチとパターがよかった。これからドライバーを練習してたくさん優勝したい。アメリカ派遣もがんばります。
- 久常 涼
- 広野小学校(6年)
初優勝できてうれしい。アイアンがよく15番からの3連続バーディーで流れに乗れた。世界1のプレーヤーになりたい。
- 竹山 佳林
- ルネサンス大阪高校(3年)
- 古江 彩佳
- 長田中学校(2年)
今年4回連続優勝できてうれしい。最終日3打差だったので狙えるところは狙うようにしました。でも最終9番の3パットがすごく悔しい。日本女子アマのマッチプレーに行きたい。
- 貞永 葵生
- 天美北小学校(6年)
初めて優勝できたのでとてもうれしい。サハラランキングが11位なので3位以内に入りたかった。将来の夢は賞金女王です。
大会スコア
15歳〜18歳男子の部(6675ヤード、パー70)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | 最終日 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 石過功一郎 | クラーク記念高校(1年) | 73 | 77 | 74 | 224 |
2位 | 森下 蓮 | 日本ウェルネス高校(1年) | 33 | 72 | 69 | 225 |
3位 | 森田 匠海 | 富山国際大高校(2年) | 35 | 70 | 73 | 230 |
4位T | 何 益豪 | 興國高校(2年) | 40 | 71 | 75 | 231 |
4位T | 南 沢弥 | 興國高校(1年) | 41 | 74 | 72 | 231 |
12歳〜14歳男子の部(6675ヤード、パー70)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | 最終日 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 新井 隆一 | 西部中学校(2年) | 76 | 76 | 69 | 221 |
2位 | 八太 大和 | 一志中学校(3年) | 75 | 76 | 76 | 227 |
3位 | 蝉川 泰果 | 兵庫教育大中学校(2年) | 79 | 77 | 72 | 228 |
4位 | 平田 憲聖 | 千里丘中学校(2年) | 76 | 77 | 78 | 231 |
5位T | 竹山 ミ成 | 塚口中学校(3年) | 80 | 80 | 72 | 232 |
5位T | 林田 卓也 | 吉田中学校(3年) | 87 | 71 | 74 | 232 |
11歳以下男子の部(5879ヤード、パー72)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 久常 涼 | 広野小学校(6年) | 78 | 69 | 147 |
2位 | 大谷 元気 | 藤森小学校(6年) | 78 | 73 | 151 |
3位T | 細野 勇策 | 厚狭小学校(6年) | 79 | 75 | 154 |
3位T | 大嶋 宝 | 天城小学校(5年) | 80 | 74 | 154 |
5位 | 村上 豊駿 | 宝小学校(6年) | 77 | 77 | 154 |
15歳〜18歳女子の部(6300ヤード、パー72)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | 最終日 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|---|
※1位 | 竹山 佳林 | ルネサンス大阪高校(3年) | 80 | 73 | 76 | 229 |
2位 | 辻岡 愛理 | 香川西高校(2年) | 77 | 78 | 74 | 229 |
3位 | 逢澤 菜央 | 岡山作陽高校(2年) | 81 | 81 | 80 | 242 |
4位 | 横山 紗蔵 | 岡山作陽高校(2年) | 82 | 84 | 78 | 244 |
5位 | 宮永 桜 | クラーク記念高校(3年) | 87 | 82 | 80 | 249 |
12歳〜14歳女子の部(6300ヤード、パー72)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | 最終日 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 古江 彩佳 | 長田中学校(2年) | 78 | 85 | 76 | 239 |
2位T | 八木 涼風 | 箕面自由学園中学校(1年) | 80 | 80 | 81 | 241 |
2位T | 山邊 里奈 | 上町中学校(1年) | 86 | 81 | 74 | 241 |
4位 | 青山 彩花 | 孔舎衙中学校(2年) | 85 | 80 | 79 | 244 |
5位 | 松原 果音 | 東陽中学校(3年) | 88 | 84 | 76 | 248 |
11歳以下女子の部(5717ヤード、パー72)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 貞永 葵生 | 天美北小学校(6年) | 79 | 82 | 161 |
2位 | 仁井 優花 | 八戸ノ里小学校(6年) | 84 | 80 | 164 |
3位 | 安部明日香 | 八次小学校(6年) | 84 | 83 | 167 |
4位 | 岡田 樹花 | 寺前小学校(6年) | 87 | 81 | 168 |
5位 | 藤原 侑奈 | 金岡南小学校(6年) | 87 | 83 | 170 |