HOME > 過去の大会結果 > 2014年 > JJGA ジュニアゴルフチャンピオンシップ
大会詳細
西日本ブロック決勝大会は三重県の鈴鹿カンツリークラブで開催された。15会場で行なわれた予選を勝ち抜いた141名が参加、熱戦が繰り広げられた。19日は豪雨に見舞われ、9ホール競技に短縮されるトラブルはあったものの、3日間の日程中、会場はプレーオフや新顔の活躍など様々なドラマに沸いた。
南 沢弥 緊張のプレーオフ制し輝く総合優勝
15歳〜18歳 男子の部の1日目 スタート前から大粒の雨が降り始めた。午後には前が見えなくなるほどの豪雨になり3時半に競技中止が決定。前半9ホールのスコアが採用されることになった。 2バーディーを奪った栗本和博(日本ウェルネス高1年)が33で首位。35の2位タイにはチームタイガーの松本正樹(興國高2年)と中村鎌大(松本秀峰高2年)。37で吉田拓海(興國高2年)と南沢弥(興國高1年)が続いた。2日目、前日より天候も回復したこの日スコアを伸ばしたのは南。5バーディー・2ボギーの67の104で首位に躍り出た。105の栗本と松本が1打差の2位タイ。110の4位には中村。111の5位には船津良介(関西学院高3年)が順位を上げてきた。
最終日、最終組の中村が1番でバーディーを奪うが、その後スコアを崩し脱落。松本もスタートから3連続ボギー。優勝争いは南と栗本に絞られた。前半を終えて首位の南と2位の栗本の差は3打差に広がった。後半に入り堅実にパーを重ねる栗本に対し、南は14番でバーディーも13、16番でボギーを叩き、2打差に縮まった。このまま南の優勝かと思われた18番パー5。栗本は2オン1パットでイーグルを奪い一気に南に並ぶ。追い込まれた南が3mのパーパットをねじ込みトータル174で勝負はプレーオフに持ち越された。
プレーオフ、舞台は1番ホール。追いつかれた南は「開き直れた」とティーショットをフェアウェイど真ん中へ。対する栗本は右ラフ。ラフからの2打目はフライヤーでグリーン右奥に外れた。南は2オンに成功。栗本は寄らず入らずでボギー。南はバーディーパットを1mショート。「緊張でフェースが真っ直ぐ向かなかった」という南がこれを決め初優勝を飾った。 3位は4打差の178で松本。船津が4位。5位に山田勘太(クラーク記念高3年)が入った。
竹山佳林 ギャラリーも驚く7アンダー初総合優勝
1日目、荒天により9ホールの短縮競技となった。トップに立ったのは2バーディー・1ボギーの35で回った宮永桜(クラーク記念高3年)。1オーバーの37で竹山佳林(ルネサンス大阪高3年)と松本春香(東稜高3年)が続いた。2日目、竹山が快調に飛ばした。「しっかり練習してこの大会に臨んだ。ミスを1つも出さないよう集中した」とスタートから10、12、13番とバーディー。14番はボギーとしたが「パットがどんなところからも入ってくれた」と15、16番バーディー。17番ボギーで3アンダーの33。後半も勢いは止まらず2番ボギーも5、6、7番と3連続バーディーを奪う。8、9番ボギーで36の69。トータル106、2アンダーで首位に立った。2位に浮上のスタイヤーノ梨々菜(青雲高2年)に8打差をつけた。
最終日、竹山の快進撃は止まらない。「アイアンの精度がよくピンに寄ってくれた」と前半インを14、15、17、18番でバーディー。ノーボギーで32。2位のスタイヤーノは37。竹山の優勝は決まった。 竹山は後半も「ベストスコア更新目指して1打1打に集中した」とさらに1つ伸ばして35。この日5アンダー67。「東コースをこのスコアで回るとは」とゴルフ場関係者を唸らせた竹山がトータル7アンダーの173で初総合優勝を飾った。2位は187でスタイヤーノ。3位は188で松本。4位タイは横山紗蔵(大阪産業大高2年)と長ア美優(近江高3年)。
吉本龍斗 混戦抜け出し初V達成!
1日目、豪雨により9ホール競技に短縮された初日。首位に立ったのは山内一輝(追手門大手前中2年)。出だしの1、2、4番でボギーも5番でバーディー、6番でイーグルを奪い35。1打差の2位タイには吉本龍斗(湖西中2年)、大橋浩太朗(長岡中2年)、伊藤刻矢(久保中3年)。2打差の5位タイには大嶋命(多津美中2年)、松村成生(寝屋川第八中3年)、北國譲斗志(高岡中1年)の3人が続いた。2日目、首位でスタートした山内は前半36で折り返すも後半に入り1バーディー・6ボギー40の76とピリっとしない。しかし、難コースに手を焼く選手が多く111でも首位を維持した。山内に2打差113の2位タイには松村、北國、吉本、伊藤、そして前日の24位タイから一気に順位を上げた山田達矢(倉田山中3年)の5選手が並んだ。
最終日、この部門トップの成績で最終日を迎えた山内は緊張からかボギーが先行し、前半を2オーバーの37で回り、トータル8オーバーとしてしまう。山内と同じ組で回っていた山田は前半を終え40、スコアを5つ落としトータル13オーバーで脱落。前半で一気に山内を捉えたのは1つ前の組で回っていた吉本。「パッティングが冴えた」という吉本は2ボギー叩くも3、6番でバーディーを決め35でトップに並んだ。前半が終了しスコアを伸ばせない上位陣が目立った。
後半に入り順位はさらに目まぐるしく入れ替わる。首位を維持してスタートした山内だが調子が上がらず41と失速。その結果、189で7位タイに。一方の吉本は11、16番でボギーも13番でバーディーとトータル10オーバーで首位をキープし最終ホールへ向かった。この時点でホールアウトしていたのはトータル11オーバーの竹山ミ成(塚口中3年)と中澤大樹(灘中2年)。2人には吉本の最終ホールの結果次第でプレーオフのチャンスもある。吉本は1打差で首位だとは知らず優勝を決める3mのパーパットを残していた。高校生に続きプレーオフになるかと思われたが、3mを見事に決めた吉本が185で初優勝を手にした。1打差の2位タイには中澤と竹山。3打差の4位タイには大橋、伊藤、福山功太(八幡東中3年)が入賞した。
古江彩佳 3人アヤカの闘い制し優勝
1日目は豪雨で9ホール競技に短縮された。首位に立ったのは1バーディー・2ボギーの37で古江彩佳(長田中2年)。2位に39でコ安李香(沖学園中2年)。3位タイには40で西彩花(土生中3年)、青山彩花(孔舎衙中2年)、薮田梨花(斑鳩中3年)、八木涼風(箕面自由学園中1年)、中西風香(近畿大中3年)、竹ノ内南(錦中2年)、西田茉楓(旭東中3年)の7名が追う展開となった。2日目の天候は曇り。だが、高麗グリーンで6300ヤードと距離もたっぷりあり、各選手ともスコアメイクに苦しんだ。古江はショットが不安定で40・37の77、トータル114と後退した。首位に躍り出たのは3位タイスタートの西。ショット、パットとも好調で37・36の73。トータル113で古江に1打差つけてリードした。3位には77でトータル117の青山。3人のアヤカの勝負となった。
最終日「前半のイン攻略が優勝の鍵を握る」と選手、保護者とも口にする。 「首位スタート。このまま優勝したい」と西。しかし、プレッシャーからか10番ダボ、11番ボギーとスタートでつまずいた。その後も立て直せず前半を43で回り、トータル157と崩した。1打ビハインドでスタートした古江は「1打差あるが気負わず、リズムを崩さないように心がけた」と、1バーディー・3ボギーの38。トータル152と逆転し、リードを5打差に広げた。
後半アウト。追う側に回った西は1ボギーの37と耐えて80。トータル193。逃げる古江は2バーディー・1ボギーの35で1オーバーの73にまとめてトータル187で今季初勝利を飾った。3位は197で青山。4位は金原梨里加(奈良育英中3年)。5位タイに薮田と八木が入った。
村上豊駿 5打差跳ね返す貫録の逆転優勝
11歳以下 男子の部、1日目、カップ直前で微妙に曲がる高麗グリーの難しさに苦戦を強いられる選手たち。前半インの出だし11、12番を連続で3パットのボギーとした大谷元気(藤森小6年)だが、その後3バーディーで取り返し1アンダー35で折り返した。後半も1バーディー・ノーボギー35で回り唯1人アンダーの70で飛び出した。4打差の74で続いたのが細野勇策(厚狭小6年)。5打差の75に森上耀介(郷内小5年)と、大嶋宝(天城小5年)、村上豊駿(宝小6年)の3人。最終日「5打差あり攻めるしかない」と村上、前半インを3バーディー・1ボギー34と快進撃。大谷はアプローチとパットが悪くボギーが先行。ダボまでついて39と叩き、前半で村上と並んだ。4打差の細野は38で1打縮めただけ。5打差の森上は41で脱落。大嶋は2バーディー奪うも4ボギーと縮められない。
後半アウトに入り細野は40を叩き78の152で3位タイ。1日目出遅れた石塚祥利(東月隅小6年)はこの日74と奮闘、152で3位タイまで上げた。大嶋は後半40を叩き153の5位。 優勝争いは大谷と村上に絞られた。後半「バーディーパットが決まらなかった」と最後までパーが続いた大谷に対し、村上は7番で待望のバーディーが来て1打リードのまま9番へ。村上のティーショットは左の林へ飛んだ。プレーオフかと思われたが、木に当たり出てバーディーまで奪取。結果は村上143に大谷145。大逆転でスプリングに続き2連勝した。
仁井優花 決勝大会2回目 早くも初優勝
11歳以下 女子の部は1日目、コースが難しいのか、高麗グリーンが難しいせいかあまりスコアが伸びない。そんななか「ショット、パットともまあまあ良かった」と37・36の73で仁井優花(八戸ノ里小6年)がトップに立った。37・38の75で岡田樹花(寺前小6年)が続いた。70台は2人だけで、8打差の81が安部明日香(八次小6年)、その後を82で貞永茉白(天美北小6年)、84で原花奈(大治南小6年)と益田世梨(三田小6年)が追う。最終日、前半のアウト、仁井は1バーディー・1ボギー・1ダボで回り38と3オーバーで折り返した。岡田も同じ38で5オーバー、2打差は変わらない。3番手の安部はバーディー発進したものの42で差は開くばかり。貞永は前半47と崩れて脱落した。
優勝争いは仁井と岡田に絞られた。仁井は後半も1バーディー・3ボギーの38で76とスコアを落とした。しかし、追う岡田は43の81と仁井以上に崩した。仁井は悠々の一人旅でトータル149。5オーバーながら全国大会2回目で早くも初優勝を果たした。2位は156で岡田、3位に163で安部、4位タイに166で高原と藤原侑奈(金岡南小6年)が入った。
各部門優勝選手
- 南 沢弥
- 興國高校(1年)
優勝できてすごくうれしい。最終日は自分のゴルフをしようと心掛けました。アメリカ派遣でも優勝を狙います。
- 吉本 龍斗
- 湖西中学校(2年)
JJGAの決勝大会で初めて優勝できてとてもうれしい。前半を終わってトップタイだというのはわかっていましたが、ホールアウトするまで自分が首位だとはわかりませんでした。
- 村上 豊駿
- 宝小学校(6年)
5打差を逆転しての優勝なのでとてもうれしい。9番の林に打ち込んだティーショットは負けまで考えたけど、木に当たって出てきて本当にラッキーでした。日本アマ戦や全国小学生大会で優勝を目指します。
- 竹山 佳林
- ルネサンス大阪高校(3年)
決勝大会で初優勝できたのでとてもうれしい。2日目60台が出せたのも良かった。将来は観客を沸かせるような凄いプレーができるトッププロになりたい。
- 古江 彩佳
- 長田中学校(2年)
初日トップだったのでもう一度逆転優勝できてうれしい。最終日はアイアンがまとまっていました。どの大会でもトップレベルの争いをできるように練習したい。
- 仁井 優花
- 八戸ノ里小学校(6年)
最終日は反省するところが多かったが、優勝できてとてもうれしい。バンカーのアゴに入れてダボとしたり、チップインバーディーが取れたり、いい勉強になりました。また全国大会に出て優勝を目指します。
大会スコア
15歳〜18歳男子の部(6675ヤード、パー70)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | 最終日 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|---|
※1位 | 南 沢弥 | 興國高校(1年) | 37 | 67 | 70 | 174 |
2位 | 栗本 和博 | 日本ウェルネス高校(1年) | 33 | 72 | 69 | 174 |
3位 | 松本 正樹 | 興國高校(2年) | 35 | 70 | 73 | 178 |
4位 | 船津 良介 | 関西学院高校(3年) | 40 | 71 | 75 | 186 |
5位 | 山田 勘太 | クラーク記念高校(3年) | 41 | 74 | 72 | 187 |
12歳〜14歳男子の部(6675ヤード、パー70)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | 最終日 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 吉本 龍斗 | 湖西中学校(2年) | 68 | 75 | 66 | 185 |
2位T | 中澤 大樹 | 灘中学校(2年) | 70 | 69 | 72 | 186 |
2位T | 竹山 ミ成 | 塚口中学校(3年) | 72 | 69 | 71 | 186 |
4位T | 福山 功太 | 八幡東中学校(3年) | 68 | 72 | 74 | 188 |
4位T | 大橋浩太朗 | 長岡中学校(2年) | 74 | 71 | 75 | 188 |
4位T | 伊藤 刻矢 | 久保中学校(3年) | 74 | 71 | 75 | 188 |
11歳以下男子の部(5879ヤード、パー72)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 村上 豊駿 | 宝小学校(6年) | 75 | 68 | 143 |
2位 | 大谷 元気 | 藤森小学校(6年) | 73 | 71 | 145 |
3位T | 石塚 祥利 | 東月隈小学校(6年) | 74 | 70 | 152 |
3位T | 細野 勇策 | 厚狭小学校(6年) | 70 | 76 | 152 |
5位 | 大嶋 宝 | 天城小学校(5年) | 72 | 76 | 153 |
15歳〜18歳女子の部(6300ヤード、パー72)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | 最終日 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 竹山 佳林 | ルネサンス大阪高校(3年) | 37 | 69 | 67 | 173 |
2位 | スタイヤーノ 梨々菜 | 青雲高校(2年) | 38 | 76 | 73 | 187 |
3位 | 松本 春香 | 東稜高校(3年) | 37 | 76 | 75 | 188 |
4位T | 横山 紗蔵 | 大阪産業大高校(2年) | 41 | 79 | 77 | 197 |
4位T | 長ア 美優 | 近江高校(3年) | 38 | 80 | 79 | 197 |
12歳〜14歳女子の部(6300ヤード、パー72)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | 最終日 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 古江 彩佳 | 長田中学校(2年) | 37 | 77 | 73 | 187 |
2位 | 西 彩花 | 土生中学校(3年) | 69 | 72 | 75 | 193 |
3位 | 青山 彩花 | 孔舎衙中学校(2年) | 69 | 73 | 74 | 197 |
4位 | 金原梨里加 | 奈良育英中学校(3年) | 72 | 72 | 73 | 199 |
5位T | 薮田 梨花 | 斑鳩中学校(3年) | 40 | 84 | 76 | 200 |
5位T | 八木 涼風 | 箕面自由学園中学校(1年) | 40 | 80 | 80 | 200 |
11歳以下女子の部(5717ヤード、パー72)
順位 | 名前 | 学校名 | 1日目 | 2日目 | トータルスコア |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 仁井 優花 | 八戸ノ里小学校(6年) | 73 | 76 | 149 |
2位 | 岡田 樹花 | 寺前小学校(6年) | 75 | 81 | 156 |
3位 | 安部明日香 | 八次小学校(6年) | 81 | 82 | 163 |
4位T | 原 花奈 | 大治南小学校(6年) | 84 | 82 | 166 |
4位T | 藤原 侑奈 | 金岡南小学校(6年) | 87 | 79 | 166 |